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◆キャリアー
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◆衣類
・ズボン
・パンツ
・靴下
・靴
・Tシャツ
・ウインドブレーカー
・ジャージパンツ
・雨具
◆ユーティリティ
◆キャンプ用品
◆その他
 
キャリアー

ザック・ウエストバッグ
容量は、宿泊まりの歩きや自転車の場合、メインは30〜35Lまでのものが基本でしょう。重さは、全備状態で5〜6sまでに収まるように考えたいものです。テント泊の場合は、プラス15〜20L、5sと考えます。そうすると、ザック自体の重量配分は、前者で約1s、後者で2sまでと言うことになりますが、問題は形状にあります。まず、30L程度のザックであれば、デイパックと同じようにショルダーベルトがザックの最上部からでているものが、笠との干渉を避けられて良いと考えます。また、この形のものは、ファスナーで大きく開くものが多いので、パッキングは楽です。問題は、ウエストベルトが、重量を受ける構造になっていないものが結構多いと言うことです。たとえ5sでも、1日背負って歩くとなると、腰に荷重分散できるか否かは、疲労の度合いが大きく変わります。だから、ウエストベルトは、幅と厚さがしっかりあるものでないといけません。さらに、バックレングスといって、ショルダーベルトとウエストベルトの距離が体に合っていることも重要なポイントです。大型のザックのほとんどは、これの調整が出来るようになっているのですが、30L程度のザックには、調整機構が付いているものがほとんどありません。そこで、選ぶ場合には、一つ一つ実際に担いでみて、確かめる必要があります。方法としては、2Lのペットボトルの、水入り3本と空瓶5本を用意し、実際にパッキングして、肩の荷重が一番軽く感じたものを選べば、おおむね正解を得られるでしょう。テント泊の場合は、ほとんどの人が既に何らかのザックを持っていることと思いますが、最近の製品は、どんどん軽くなり、背面部のエアフローにも工夫が凝らされ、快適性が向上したものが増えていますので、改めて検討されても良いと思います。その際に、登山の時と決定的に違うのは、肩より上に出る部分が低い方が良いという点を意識しなければならないと言うことです。笠との干渉を避けるためです。
ウエストバッグは、体の前、下腹部に装着し、普段ならポケットに入れているようなものを収納するために使います。財布、ハンカチなどの小物類と、少量の納め札を常に取り出しやすい状態におくためのもので、形状は足の動きを妨げない逆三角形のものが適しています。ウエアのポケットは、極力使わないようにする方がよいでしょう。体温調節のために脱いだり着たりするたびに、中身にまで気を遣わなければいけないようだと、着脱がつい面倒になったりして、こまめな体温調節が出来なくなるというパラドックスを避けるためです。装着の順番は、ザックより先(下)です。ザックを降ろしても、身に着けていましょう。ザックのウエストベルトと、足の動きに干渉しない範囲で、出来るだけ大きなものを選ぶと良いでしょう。

衣類

ズボンズボンは濃い色のものを
白衣と一緒に「お遍路用」と称する白いズボンも売られていますが、下半身に履くものは、白や薄色でない方がよいでしょう。上着に比べると、格段に汚れます。自動車遍路と違い、疲れたらどこでも座って休みたくなるし、全行程の1割程度は無舗装の山道だからです。素材的には、ナイロンやポリエステルなどの化繊100%のものに限ります。汚れが繊維の芯まで染み込みにくく、洗えばすぐに乾くからです。また、綿製品よりは夏涼しく冬暖かいものが多いのも特徴です。サイズは、ウエストはジャスト、ヒップや渡り(太もも廻り)はゆとりがあるものと言うことになりますが、丈は、プラス15p位にして、裾口を絞って履くことをお勧めします。足捌きが格段に良くなります。
最近は、ファスナーで裾がはずせてショーツとしてもはける「コンバーチブルタイプ」が出回っていますが、太ももあたりがゴワついて歩きにくく、歩き遍路や、自転車遍路には合わないし、バイクに乗るには危険です。また、太ももにカーゴポケットの付いたものも、そのポケットにものを入れると、長時間歩いたときに、足の疲れが増えます。夏場など、ショーツは涼しそうに思いますが、実は、下肢の皮膚を日に灼くと、疲れが倍加します。また、虫や蛇(四国の山には結構マムシが居ます。)に対して無防備となるので、お勧めできません。ただし、最近急増している「機能性タイツ」を着用した場合で、靴下がハイソックスの時は、7分丈のズボンでも良いでしょう。膝を露出させることは、転倒時のダメージが大きくなるので、避けてください。

パンツ
下着のことです。男性は、ブリーフ派とトランクス派が居ますが、いずれにしても抗菌防臭加工したポリエステル100%のものを選びましょう。洗濯後、手で絞って吊しておいて、冬でも一晩で乾きます。だから、着用1枚と着替え1枚を用意すれば済みます。

靴下5本指の靴下が快適です
これも、綿製品は避けます。綿は、汗を吸いますが、乾きが悪いので、足の皮膚表面が常に湿った状態になり、マメや靴擦れの大きな原因になります。素材としては、ウール、アクリル、ポリエステル、シルク、ナイロン、アウトラスト、ポリウレタンなどを色々の割合で混紡したものが様々あります。1枚履きか、2枚履きかという問題は、靴との相性で考えなければいけませんが、四国を廻る場合は、保温性についてはほとんど考慮する必要が無く、クッション性と洗った後の即乾性を基本に考えるべきです。靴がソフトで、足に合っている場合は、中厚手の化繊比率の高いものを1枚履きにするのがよいし、足へのあたりが悪いときや、靴の素材が硬いときは、シルクかポリエステルの薄手のインナーと、厚手のウールを組み合わせた2枚履きがよいようです。この場合、インナーには、5本指のものを履いた方が快適です。必要枚数としては、毎日洗濯するとしても、3セット欲しいものです。

予算があればゴアテックスのものを
お遍路コースの9割は、舗装道路です。また、荷物の総重量は、野宿(テント泊)の場合でも、10s程度までです。(それ以下に抑えるべきです。)となると、ハイカットの登山靴系の必然性は非常に低くなります。アウトソールの溝が深めで、十分な反発力がある(単に柔らかいと言うことでなく)もので、とにかく軽いものがよいでしょう。ローカットの「アプローチシューズ」と言われるものや、「ウォーキングシューズ」などです。ただし、ミッドソールにエアが入ったものは避けてください。岩角などで傷つけて、エアが抜けたとたんに足を痛めます。クッション性は、インソールで補うべきです。インソールを4〜5000円クラスのものに入れ替えるだけで、足の疲労度合いがずいぶん違ってきます。アッパーは、予算があればゴアテックスのものを選んでください。そうでなければ、通気性を優先しましょう。汚く感じるかもしれませんが、アッパーに口をピタッと当てて息を吐いてみれば、見当が付きます。色々な靴で比較して確かめましょう。特に歩き遍路の場合には、一番大事なアイテムですから、そこまでしてでも、こだわる必要があるのです。もちろん、足に合っているかというのも大きな問題です。足形が一人一人違うと同時に、各メーカーのラスト(足型)も千差万別です。この一致を求めるのは、人生のパートナーを見つけるのと同じくらいの情熱が必要です。決して妥協はしないで下さい。いくら、見た目のデザインや機能、予算が合っていても、あなたの足に合っていなければ、買ってはいけません。四国1周1400qを歩くことは不可能だからです。逆に、足にさえ合っていれば、色などにこだわる必要はありません。歩き出せば、誰も、あなた自身さえも、そんなことにまで気が回らないからです。

Tシャツラグラン袖のTシャツがおすすめです
肌着であり、衣料内気候を左右する大切なアイテムです。肌の水分を効果的に外へ排出することで、快適さと保温性を確保するために、これもポリエステル100%(商品名=ダクロン®など)のものを選んでください。一番下に着るものなので、季節によらず、半袖がよいでしょう。この、半袖Tシャツがカバーする部分が、身体の要保温エリアの約60%になります。じっとしていると肌寒いくらいの気温でも、ザックを背負って歩き出して5分もすれば、体温が上昇し、背中から水蒸気が出始めます。だから、「蒸れない」というエレメントは重要です。背中が汗で濡れたまま、札所などでザックを降ろせば、急激に冷えてしまうのです。
色や柄などのデザインは、好みのままに選べばよいのですが、カッティングデザインは、もしあれば、ラグラン袖の方が、ザックの肩ひもが締め付けても痛くなりにくいのでベターです。

ウインドブレーカー
アウターとして着るときも、基本的には白衣の下になります。だから、必ずしも、これは白色でなくても良いのですが、あれば、やはり白の方がよいでしょう。これは、白衣との調和という点だけでなく、白色は暗いときに視認性が高いので、安全だという理由です。軽さを考えると、モンベルの「U.L.ウインドジャケット」(商品コード♯1103163)は70gと、ほぼ世界最軽量です。色も、白がありますので、お勧めできます。また、夜間やトンネル内での視認性の良さで言うと、同じくモンベルの「リフレックウインドジャケット」(商品コード♯1103207)は、全体に反射素材をプリントしてあり、安全性が高まるでしょう。使うときは、こまめに着脱して体温調節をすることがポイントです。

ジャージパンツ
寝間着と、保温のための中間着兼用に1枚必要です。夜、寝る前にズボンを洗濯したとき、たとえ旅館泊でも、備え付けの寝間着ではなく、これを履くようにしてください。寝ていて下半身が冷えると、必ず足が疲れ、こむら返りが起きたり、翌日の歩行がきつくなったりします。足の血管が収縮して、血行が低下し、疲労物質が運ばれきらないからです。このような目的のためのものですから、素材としては、マイクロフリースやナイロンのジャージ編みなどが適しています。軽さと乾きやすさ、伸縮性と、ある程度の保温力を基準に選んでください。一日中雨の中を歩く日などは、これとレインパンツで歩いた方が快適なことがあります。

雨具ポンチョならザックごと被れて便利です
歩き遍路の場合は、ポンチョとレインパンツもしくはチャップスの組み合わせがベストです。自転車の場合は、上下セパレートのゴアテックスレインウエアとザックカバー、単車なら、素材不問で上下セパレートのレインウエアとザックカバー及びビニール袋と言うことになります。 どの場合も、傘は手がふさがるので不可です。また、どの場合も、足許にはレインスパッツ(ゲイターとも呼ぶ)を併用することで、靴の防水性を高めます。
なぜポンチョをお勧めするかというと、レインジャケットより蒸れにくいと言うこと、ザックカバーが不要になるという点、多用途に使い回しが利くメリットなどからです。風にあおられやすいというデメリットはあるものの、それに関しては裾や腰を絞るという方法で対処可能なので、メリットの方が多いと感じます。ただし、選ぶ場合は、100円ショップなどにあるビニール製は止めましょう。アウトドアウエアメーカーのもので、裾の四方にハトメ穴もしくはループが付いているもの、色は明るい黄色というのが基準になります。具体的には、ラフマの「グァドルーペポンチョ」が、210gという軽さで、他製品の2/3くらいモンベル・スーパーハイドロブリーズレインチャップスの重量なのでお勧めできます。これなら、緊急にビバークする場合にツェルトやタープの代わりにもなります。下半身は、チャップスが蒸れなくて良いのですが、現在のところ、メジャーなメーカーではモンベルしか出していません。手に入れにくい人はレインパンツをはくか、防水のナイロン布などを買ってきて自作しても良いでしょう。裾に向かってややテーパーが付いた筒状に縫って、上部にズボンのウエストに結ぶゴムひもを付けるだけですので、簡単です。

 

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