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「お遍路」とは、四国８８ヶ所の札所を廻って巡礼することを言います。回国巡礼は、他にも西国３３ヶ所などがあるのですが、四国を廻る場合を特に区別して「お遍路」と呼びます。歴史的には千年以上の伝統があるのですが、特に最近になって、「お遍路ブーム」とも言われる現象で、年間、数十万人の人たちが、バスやマイカー、そして徒歩など、様々な手段でお遍路に廻っておられます。このサイトの管理人・石原健雄も、平成１６年に、野宿を交えた歩きのお遍路をしました。その時に、出発前の下調べ段階で必要と思われる情報の一部が、「お遍路本」や「お遍路サイト」で、不足していたり、分かりにくかったり、間違っていることがあると気づかされました。お遍路の歴史や、参拝の仕方、各札所の詳細は、本を見ればすぐに分かります。これは「お遍路に関する知識」です。しかし、「お遍路に出発する前に足の毛を剃っておきましょう」などと書いているものはありません。（理由は後述）これは「お遍路をするための知恵」ですね。「お遍路情報（http://ohenro.info）」は、これから「お遍路・巡礼」を始めようとする人々へ、管理人・石原が実際にお遍路をしてみた結果の、実用的なハウ・ツー情報や、技術情報を提供します。「自分もお遍路をしてみたい」と思うことを「発心」と言います。このサイトでは、お遍路に「発心」された方の中でも、困難の度合いが高い「歩き遍路」を成功していただくのに役立つ情報を中心に、自転車、単車、自動車など、自分の判断で巡るお遍路のノウハウを重点的にお知らせします。引率者がつく「バス」や「乗合タクシー」などのお遍路においては、その引率者の方が色々と教えて下さるでしょうから、紹介のみにとどめます。一人でも多くの方にお遍路の「発心」を促すには、読んで安心・納得できる具体的な情報が欠かせません。世上よくある「お遍路本」や「お遍路サイト」は、「自分がお遍路をした時はこうだった」的な内容が中心で、お遍路経験者の共感は呼んでも、お遍路未経験者への安心は与えにくい部分があります。そこには成功例しか語られていなく、「自分はこんな失敗をしたからお遍路を中止（一時的にでも）せざるを得なかった。」というような、反面教材がほとんど無いからです。各霊場（札所）のガイド的な情報やお遍路旅行記的な内容は、他のサイトや出版物に譲ります。このサイトが大切にしたいと考えているのは、「あなたの望む方法での結願（お遍路を完結する事）」をお手伝いするための情報発信です。「結願」を無事に迎えるために必要な条件の中には、「体力・精神力・運」などの他に、「技術力」があります。何の技術かといえば、「歩く」「寝る」「食べる」「体力を温存する」などといった、日常生活の延長線上にあるものです。ところが、普段意識しない生活技術だからこそ、いざ、その延長線の先に行くときに、見えないことや、日頃の考え・習慣にとらわれてしまっていることが多いのです。それらをもう一度見直せば、「お遍路・巡礼」も、もっと簡単・快適に実行することが可能になってきます。つまり、結願の可能性を高めることにより、発心の人数そのもの、つまり「お遍路さん」を増やすことを目的としています。このサイトで推奨するお遍路用品は、基本的に、「このようなもの」ではなく「これ」というような、具体的な紹介をしていきます。
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